キッチン

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

食中毒の原因となる「菌」は、家の中のキッチンやお風呂、リビングなどにも潜んでいます。ただ、普段の掃除で一見きれいにしたつもりでも、「菌」は目で見ることができないため、本当に除菌できているかを確認することができません。だからこそ、しっかりとした消毒・除菌が必要になります。今回は、キッチンにおいてとくに重要な「まな板」の消毒・除菌について解説していきます。

食中毒の原因菌を知ろう!!

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

食中毒を引き起こす「菌」について、概要や症状をまとめました。まずは、どのような菌がどのような症状を引き起こすのかを知りましょう!!

  • 大腸菌
  • 腸炎ビブリオ菌
  • サルモネラ菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • カンピロバクター菌
  • セレウス菌
  • ノロウイルス

名称大腸菌
概要ヒトの胃腸や便の中にいる。ほとんどの大腸菌は無害だが、O-157のように病原性のものもいて、食中毒を引き起こす。
症状発熱、激しい腹痛、水溶性の下痢、血便、吐き気、嘔吐など。
名称腸炎ビブリオ菌
概要魚介類などに付着する。日本で多く発生する食中毒の原因菌。包丁やまな板を通して二次感染も起こる。
症状下痢、腹痛、吐き気、嘔吐など。発熱はほとんどなし。
名称サルモネラ菌
概要牛・豚・鶏などの食肉や卵が主な原因となり、食中毒を引き起こす。
症状悪寒・嘔吐から始まり、腹痛、38度前後の発熱など。
名称黄色ブドウ球菌
概要健康な人の皮膚やのどにも存在し、主に手指から食品に付着して繁殖する。毒素を発生させることもあり食中毒の原因になる。
症状激しい吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など。
名称カンピロバクター菌
概要牛や鶏などの腸にいて食品や飲料から感染する。ペットなどから接触感染することもある。
症状発熱、頭痛、下痢、腹痛など。
名称セレウス菌
概要米・小麦などの農産物を原料とする食品(焼き飯、ピラフ、スパゲティなど)から感染する。
症状嘔吐型:激しい吐き気、嘔吐を伴う症状。
下痢型:腹痛、下痢、吐き気、嘔吐を伴う症状。
名称ノロウイルス
概要カキなどの貝類、調理従事者を介入して二次汚染された惣菜など
症状吐き気、嘔吐、下痢、腹痛に加えて、発熱や頭痛、筋肉痛を伴うこともある。

「菌」が喜ぶ3つの要素!!

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

そもそも食中毒を引き起こす「菌」が存在しなければ問題ないのですが、どうしてもヒトが生活する空間では、「菌」が増えやすい場所が存在します。では、どのような場所が「菌」が喜ぶ場所なのでしょうか?それには3つの要素が関係しています。

菌が増殖する3つの要素
  1. 水分が豊富である
  2. 適切な温度である
  3. 栄養分(タンパク質)が豊富である

菌が喜ぶ要素①:水分が豊富

菌の増殖は、水の中の栄養分を取り入れて行われます。そのため、湿気が多いキッチンは菌が繁殖しやすい場所になります。とくに、濡れたままのスポンジは菌が常に増殖している状態になります。

菌の増殖を防ぐには、しっかり乾燥させることが重要です!!

菌が喜ぶ要素②:適切な温度

菌が増殖しやすい温度は15~40℃だと言われています。この温度は、ヒトが家の中で過ごしている室温なので、家の中では常に菌が増殖するリスクがあるということになります。とくに、気温が高くなる場所は注意が必要です。

菌の増殖しやすい温度は、ヒトが生活する室温と変わらないため、温度により対策をとることはなかなか難しくなります。

菌が喜ぶ要素③:栄養分(タンパク質)

菌の増殖にあたっては栄養分が必要ですが、その中でもタンパク質は菌にとって最高の栄養分になります。つまり、調理器具についた食品汚れは菌にとってはご馳走ということになります。

常日頃から調理器具の汚れがないようにキレイにしておくことが大切です!!

家庭における食中毒の3つの予防法!!

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

「菌」が増殖することによって食中毒のリスクは高まっていきますが、どのように予防すればよいのでしょうか?これには、食中毒予防の3原則というものがあります。この食中毒予防の3原則では、菌を「つけない・増やさない・殺す」という方法で対策するようになっています。

食中毒の3つの予防法
  1. 菌をつけない
  2. 菌を増やさない
  3. 加熱によって菌をしっかり殺す

予防法①:菌をつけない・持ち込まない

料理前には必ず手を洗い、手に着いている菌を洗い流しましょう。また、使用する調理器具(包丁やまな板など)も、しっかり洗っておくことが大切です。生の肉や魚を使う調理をする場合には、調理前と調理後の肉や魚をつかむ箸を別のものにするなど工夫が必要です。

  • 調理前には手をしっかり洗う
  • 調理器具(包丁やまな板など)を清潔にしておく
  • 調理前と調理後の肉や魚をつかむ箸を別にする

予防法②:菌を増やさない

まったく菌がついていない食材というものはなかなかありえません。そのため、常に菌は増殖していると考えることが大切です。菌の多くは、高温多湿な環境で増殖が活発になるので、低温保存にしておくことが基本です。肉や魚などの生鮮食品、お惣菜は、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れます。また、冷蔵庫に入れたとしても、菌はゆっくりと増殖するため早めに食べることが大切です。

  • 食材は常に低温保存する
  • 購入した食材はできるだけ早く冷蔵庫に入れる
  • 冷蔵保存している菌は増殖するので早めに食べる

予防法③:加熱によって菌を殺す

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって殺すことができます。ふきん、まな板、包丁などの多くの食材を扱う調理器具も、洗剤で良く洗ってから熱湯をかけて殺菌することが大切です。

調理器具については洗剤で洗うことで安心してしまいがちですが、それだけではなく熱湯消毒も追加ですることが重要になります。

セレウス菌は耐熱性があり加熱しても死なないため、菌が増殖しないように冷凍・冷蔵保存などの予防対策で対応します。

食中毒を防ぐには「まな板」の除菌が必須!!

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

食中毒の予防法を考えると、”「菌」を食材につけないようにすること”が最も重要ですが、「まな板」は生の肉や魚、野菜などいろいろな食材が経由していく調理道具であり、「菌」をつけないということが不可能に近いです。そのため、食中毒を起こさないためにも「まな板」の消毒・除菌はとても大切なことになります。

”使うごとに「まな板」を洗えば大丈夫”は大きな間違い!?

まな板の使用については、使用するごとにきちんと洗って使えば菌を除去できると考えられている方が多いですが、これは大きな間違いで次に記載するような実験結果が出ています。

実験は、耐熱抗菌性の樹脂まな板を使い、

  • 調理前
  • 豚肉を切った後
  • 中性洗剤とスポンジで洗い、流水で流して水切りした後
  • 熱湯消毒の後

の計4回、表面の細菌数を検査したものです。

この実験の結果をグラフ化したものが下のグラフです。

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!
引用:産経新聞

グラフでは、数値が大きくなるほど細菌数が増えることを表していますが、豚肉を切った後に計測した細菌数(4500CFU)よりも、洗剤で洗った後の細菌数(5600CFU)が増加していることが分かります。

この細菌数の増加は、スポンジに付着していた細菌がまな板に付着し、細菌が増加したことを表していて、見た目には汚れが落ちていても除菌はされていないということになります。

これに比べ、熱湯消毒後のまな板は細菌数が300CFU以下と調理前と同じ状態になっており、いかに熱湯消毒が重要なのかを理解することができます。

一般家庭で使用されていたスポンジの細菌数を調べた調査によると、ほとんどのスポンジには1000万CFU以上の細菌が付着しているとされています。

「まな板」のおススメ除菌方法|メリット・デメリット

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

食中毒対策において重要な「まな板」の消毒・除菌ですが、その方法をメリット・デメリットを含めていくつかご紹介します。参考にされてください。

①熱湯消毒

一般的に、80℃以上のお湯に10分以上浸けることを煮沸消毒といい、80℃以上のお湯を10秒以上直接かけることを熱湯消毒と呼びます。まな板の消毒・除菌では熱湯消毒を行うことで菌を殺すことができます。ただ、”熱湯が直接かかる部分”と”かかった熱湯が流れていく部分”ではお湯の温度が違うため、きちんと熱湯消毒できているかどうかははっきりしません。その上、肉や魚を切った後のまな板は、熱湯をかけると表面に残ったたんぱく質が固まってしまい、かえって汚れが落ちにくくなってしまうこともあります。そのため、洗剤や漂白剤の方が効率的に除菌できる可能性が高いです。

  • 熱湯消毒は簡易的にできる
  • お湯の温度が場所によって異なるためきちんと除菌できない場合がある
  • 汚れが残っていると固まってしまい、かえって汚れが落ちにくくなる
  • 洗剤や漂白剤には劣る
【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!
引用:株式会社花王

②ハイターで消毒・除菌

キッチン泡ハイターでは、まな板にハイターをつけて30秒で99.9%の菌を除菌することができると発表されています。菌は、まな板のキズの中に入って増殖するため、つけおきでハイターをすることによって、キズの中までしっかり除菌することができます。ただ、どうしてもハイターのニオイが気になってしまうので、塩素系のニオイが苦手な方はきついかもしれません。

  • 30秒で99.9%の除菌が可能
  • まな板のキズの中まで除菌ができる
  • ハイターのニオイが気になる
【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!
引用:株式会社花王

③強力UV照射で消毒・除菌

最近では、まな板や包丁をUVライトで除菌し、乾燥させる「UV除菌&送風乾燥スタンド」というものが発売されています。この「UV除菌&送風乾燥スタンド」は、魚や肉などの食材で使い分けができるように、2枚の専用まな板が付属していて、使用後にスタンドに挿し込んでおけば、自動的にUVライト照射と送風乾燥を行うことができます。

【食中毒対策】洗うだけでは足りない「まな板」の消毒・除菌!?しっかり除菌するための3つの除菌方法を紹介します!!

「UV除菌&送風乾燥スタンド」の詳細はこちら

【食中毒対策】「まな板」の消毒・除菌について|まとめ

食中毒は、一般的に抵抗力が弱い人がなりやすいと言われています。そのため、乳幼児、高齢者、虚弱体質の人などの消化器官や免疫力が弱い方、また、過労や睡眠不足、過度なストレスなどで体力が落ちている方はとくに注意が必要です。とくに、乳幼児や高齢者は症状が重篤化しやすいため、家族にそのような方がいる場合にはきちんと食中毒対策を行いましょう。