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家の性能・設計の手引き

『天井高140cm以下の空間』は床面積に含まれない!?

グランパパ

こんにちは、グランパパです。今回は床面積として計算されない「天井高140cm以下の空間」について調べてみました。

床面積が大きくなるほど家の建築費用も増えていくため、家の設計をするときにはいかにして床面積を小さくするかを考えます。

でも、一定のルールに従えば床面積に計算せずに間取りを設計することが可能になりました。

このルールは、2000年の建築基準法改正の中での床面積の制限緩和によって定められたものです。

今回は、この「天井高140cm以下の空間」についてまとめていきます。

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床面積制限緩和のルール

床面積に算入せずに部屋をつくるためには以下のようなルールがあります。

  1. 部屋の天井は140cm以下
  2. その階の床面積の1/2以下の面積
  3. 収納(物入れ)として使用する

①部屋の天井は140cm以下

その部屋の天井が140cm以下でないといけません。

この天井の高さの制限はその部屋のすべての天井に対しての制限であり、一部分でも140cmを超えている場合にはその部屋の面積を床面積に算入しないといけなくなります。

②その階の床面積の1/2以下の面積

140cm以下の部屋をつくる階において、その部屋の面積がその階の総床面積の1/2以下の面積でないといけません。

1階の総床面積が100㎡であり、1階に140cm以下の部屋をつくるのであれば、140cm以下の部屋の面積は50㎡以下でつくる必要があります。

③収納(物入れ)として使用する

居室ではなく収納(物入れ)として使用する必要があります。

これは家の設計図においては収納として取り扱うという部分が大きい気がします。

住宅展示場などに行くと140cm以下の部屋を秘密基地のような感じで紹介しているところもあり、届出上はということなのかなと思います。

140cm以下の収納部屋の採用は、多くのハウスメーカーで採用可能なみたいですが、どのようなものをつくることができるのかはハウスメーカーごとで異なるようなのでそれぞれ確認された方がよいと思います。

天井高140cm以下の部屋の代表は「ミサワホームの蔵」

140cm以下の空間は設計上の床面積に計算する必要がなく、メリット面が大きいような気がしますが、実際に体験してみる方が手っ取り早いです。

もしも、実際に体験するのであればミサワホームの「蔵のある家」がクオリティが高くおすすめです。

ミサワホームの「蔵」の収納力

一般的な住まいでは、収納面積率(床面積に対する収納面積の割合)が10%程度は必要と言われていますが、ミサワホームの蔵のでは、約30%の収納面積率が可能と宣伝されています。

『天井高140cm以下の空間』は床面積に含まれない!?
引用:蔵の収納力

ミサワホームの「蔵」に学ぶ:メリット・デメリット

収納力を格段にアップすることのできる140cm以下の物入れですが、そのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

実際に、ミサワホームで家を建てた方がまとめているブログなどでは、140cm以下の物入れについてのメリット・デメリットを以下のようにまとめられています。

  • 広い収納スペースを確保できる
  • 設置する場所によっていろいろな使い方ができる

140cm以下の空間は延床面積に計算されないので、固定資産税の課税対象にはならず、その上で広い収納スペースを確保することができます。

また、設置する場所によってはいろいろな使い方ができます。

  • 天井が低いので物の出し入れがしにくい
  • 階段が増える

140cm以下の天井になるため、大人にとってはかなりの低さになります。

その中での移動はかがんだ姿勢での移動になり、重いものの出し入れには使いづらさを感じてしまいそうです。

広い収納スペースをつくることができる反面、その広いスペースをかがんだ状態で移動するのは歳をとってからは厳しいかもしれません。

ミサワホームでは、1階に天井高140cm以下の蔵をつくることが多いですが、その場合、蔵の上にある居室への移動には階段が出現してしまいます。

高齢者にとっては、この階段は結構つらい昇り降りになってしまうかもしれません。

ミサワホームの「蔵」を体験した感想

ミサワホームの「蔵」は、住宅展示場や完成見学会などで見学することができます。

他のハウスメーカーでもミサワホームの蔵と同じようなものはつくられていますが、居室の一部のような雰囲気でつくられていることもあり、ミサワホームの蔵がかなり良く感じられます。

ただ、収納力では申し分ない蔵ですが、中腰で歩かないといけないので結構つらく感じる部分もあり好みが分かれそうな印象を持ちました。

また、蔵をつくることによって、その上にある居室は持ちあがってしまうので、階段が多くなってしまう印象もありました。

若い世代には使いやすそうなつくりですが、歳をとってからのことを考えると悩む方も多いように感じました。

知り合いの一級建築士に教えてもらったこと

家づくりにおいて1階に蔵のような物入れをつくることは、家の強度が弱まってしまう原因になるらしく、地震などの災害が起きた場合には、その蔵の部分がまっさきに潰れてしまう可能性があるそうです。

ミサワホームの「蔵」は、強度面の対策がしっかりとられているそうなのですが、真似をして似たようなつくりをしている他のハウスメーカーなどでは、どのような建築材料をどのように組み立てているかを注意して確認することが必要だと教えられました。

南極の昭和基地を手掛けているミサワホームでつくられる「蔵」は強度面でも安心できそうです。

床面積に含まれない「天井高140cm以下の空間」|まとめ

家づくりにおいて140cm以下の物入れをつくることで建坪を小さくし、建築費用を抑えることはとても効果的であり、その部分は固定資産税の課税対象にもならないので節税対策にもなります。

ただ、家の強度で考えるとその部分が弱点になりうることもあるので、どのハウスメーカーで家づくりをするかということもしっかり考慮する必要がありそうです。

家づくりにおいて、収納スペースの確保は生活していく上でとても重要なポイントになりますが、そのことばかりに気をとられてしまい、生活しづらい家になってしまったり、家の強度を弱めてしまったりとデメリット部分が目立ってしまう家になってしまわないようにすることが大切です。

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