グランパパです。一条工務店の蓄電池システムをまとめました。
一条工務店ではオプションとして蓄電池システムを採用することができます。
この蓄電池システムはオリジナル太陽光発電を採用しているお宅のみがオプションとして採用できるもので、以下の3つの設備を家の設計に組み込むことになります。
- ハイブリッド蓄電システム
- 全負荷対応切替盤
- 太陽光発電用パワーコンディショナー
これらの設備がどのようなものなのかを詳しくまとめていきますので、蓄電池システムを採用するか迷われている方は参考にしていただければと思います。
契約中のハウスメーカーに疑問を抱いたときには別のハウスメーカーの話を聞くことがおすすめです。別のハウスメーカーとの関係も築いておきましょう!!
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一条工務店ではデルタ電子のハイブリッド蓄電システムを採用しています。
最近の家づくりでは蓄電池システムを取り入れるお宅も増えてきていますが、実際に蓄電池システムを採用することによってどのようなメリットがあるのか確認しておきましょう。
一条工務店での蓄電池システムの紹介では以下のように採用することでのメリットがまとめられています。
- 高効率な発電と蓄電で発電電力を最大限に有効利用できる
- 停電時に大容量の電化製品の使用が可能
- 太陽光発電と蓄電池充電を併用できるハイブリッドパワーコンディショナーで省スペースで低コストを実現
- 全負荷対応切替盤により全回路に対して合計で最大3kVAまで電気の供給が可能
これらのメリットを見てはっきりしているのは、停電時にある程度のまでの電化製品が使用可能であるという点です。
日本は地震や台風などの災害が多く、停電がよく起こる地域もたくさんあります。
そのような地域では蓄電池システムを採用しておくことはとても有効なことだと思います。
蓄電システムの概要
ハイブリッド蓄電システムの概要は以下の通りです。
蓄電容量が「6kW」と「12kW」のどちらになるかによって蓄電池の台数が1台から2台に変更になります。
蓄電池の台数が2台になる場合には、(※)のついている項目「システム品番・蓄電池台数・蓄電容量・実行容量」が下の表のものになります。
メーカー | デルタ電子株式会社 |
商品名 | SAVeR-H |
システム品番(※) | ES6JB1 |
蓄電池台数(※) | 1台 |
蓄電容量(※) | 6.0kW |
実行容量(※) | 4.8kW |
定格充電電力 | 2.5kW |
定格放電電力 | 3.0kW |
自立運転出力 | 最大3kVA |
システム品番(※) | ES6JB2 |
蓄電池台数(※) | 2台 |
蓄電容量(※) | 12.0kW |
実行容量(※) | 9.6kW |
3つの操作モード
ハイブリッド蓄電システムには3つの操作モードがあり、このモードを切り替えることで操作を行っていきます。
モード | 説明 |
---|---|
自家消費優先 | 太陽光発電で発電した余剰電力で充電するモード |
ピークカット | 家庭内負荷が設定した消費電力量を超えると放電するモード |
充電優先 | 夜間電力を有効活用するモード |
これらのモードはオリジナル太陽光発電システムと同様に、太陽光発電モニタリングシステムに対応しています。
また、発電や充放電の状況を付属のモニターおよび「住まいのアプリ」で確認可能です。
オリジナルHEMSと合わせて計画することも可能ですが、現在のオリジナルHEMSでは太陽電池の発電と蓄電池の充放電状態を区別した表示ができないため、夜間に放電をしている場合には太陽光から発電がされているように表示されます。
蓄電システムの機器詳細
ハイブリッド蓄電システムの機器の詳細は以下の表の通りです。
蓄電池 (※1) | ハイブリッドパワーコンディショナー (※2) | モニター (※3) | |
---|---|---|---|
型式 | BX_6.0 | E6J | PPM R4J |
定格容量 | 6.0kW | – | – |
定格出力 | 3.0kW | 5.9kW | – |
変換効率 | 93% | 96% | – |
外形寸法 (mm) | W552×H596×D200 | W510×H448×D177 | W190×H120×D32 |
重量 | 75kg | 27kg | 440g |
※1 内臓のリチウムイオン電池はパナソニック製です。
※2 オリジナル太陽光発電システムの通常のパワーコンディショナーは計画できません。ハイブリッド蓄電システムのパワーコンディショナーでの計画となります。
※3 通常の太陽光発電用モニターから変更になります。
ハイブリッド蓄電システムの外観
実際は基礎付けの架台に設置されますが、下の図のような形で設置されます。
ハイブリッド蓄電システムの付属設備
蓄電池システムを採用する際には、ハイブリッド蓄電システムに加えて「全負荷対応切替盤」と「太陽光発電用パワーコンディショナー」を設置する必要があります。
この2つの付属設備について説明をしていきます。
全負荷対応切替盤
全負荷対応切替盤は蓄電池システムの運転の切替を行うもので、スイッチを切替えることで、家の全回路に対して合計で最大3kVAまで電気の供給をすることができます。
この切替方法には手動で行う方法と自動で行う方法があり、設計時にどちらにするのかを選択することができますが、自動で切替できるようにするためにはオプション費用がかかります。
切替器は電力会社との契約容量(主幹ブレーカの容量)に合せて自動的に選択されます。
手動・自動の切替方法にはそれぞれにメリット・デメリットがあるので、よく考えて選択することが大切です。
切替盤は家の設計時に分電盤と一緒に配置場所を決定することになります。意外に場所を取りますのでどこに配置するかをきちんと考えておきましょう。
手動切替式(標準)の全負荷対応切替盤について
手動切替だと停電の把握がしやすく、必要な回路だけを復旧することで蓄電容量の節電をすることができます。
ただ、夜間の停電では暗闇の中を切替盤まで移動し切替作業をしなくてはいけません。
また、外出時に停電になってしまうと切替作業ができないため、冷蔵庫など停電によって支障が出る電化製品への対応はできません。
- 停電の把握が可能
- 手動切替のとき最低限必要な回路のみにすることができる
- 停電、停電復旧時には手動で切替が必要になる
- 外出時での停電では切替ができないので、冷蔵庫など支障が出る家電製品への対応ができない
契約容量 | 60A以下 | 100A以下 | 125A以下 |
メーカー | 河村電器 | 日東工業 | 日東工業 |
切替器品番 | EZS 1-63 | DS103 | DS203 |
BOX寸法(mm) 高さ | 320 | 300 | 400 |
BOX寸法(mm) 幅 | 193 | 219 | 250 |
BOX寸法(mm) 奥行 | 110 | 140 | 160 |
太陽光パネル容量 (※) | 6.3kW以下 | 16.8kW以下 | 20.79kW以下 |
外観 | |||
筐体材質 | 樹脂 | 樹脂 | 樹脂 |
※太陽光発電システムが分電盤の2次側接続の場合
自動切替式(オプション)の全負荷対応切替盤について
自動切替だと停電時に切替作業を行わずに復旧が行われるのでとても便利です。
とくに夜間の停電時には暗闇を歩く必要もありません。
また、外出時の停電では冷蔵庫などの家電製品の復旧が早急に行われることにより食材などが守られることになります。
ただ、自動切替によって停電に気付かないことがあり、日常通り電力を使用し続けてしまうとあっという間に電池切れを起こしてしまう可能性があります。
自動切替の場合でも、使用している電力が3kVAを超えている場合には保護機能が働き、停電状態になるので注意が必要です。
- 停電、停電復旧時には自動切替されるため、外出時など切替ができない事態の回避が可能
- 停電に気付かない可能性があり、日常通り電力を使用してしまい電池切れを起こす可能性がある
契約容量 | 60A以下 | 100A以下 | 125A以下 |
メーカー | 日東工業 | 日東工業 | 日東工業 |
切替器品番 | DH-G3234-1 | DA-k5285-2 | DA-k5285-1 |
BOX寸法(mm) 高さ | 325 | 800 | 800 |
BOX寸法(mm) 幅 | 280 | 600 | 600 |
BOX寸法(mm) 奥行 | 124 | 200 | 200 |
太陽光パネル容量 (※1) | 6.3kW以下 | 16.8kW以下 | 20.79kW以下 |
外観 | |||
筐体材質 | 樹脂 | 塗装鋼板 | 塗装鋼板 |
※1 太陽光発電システムが分電盤の2次側接続の場合
※2 停電時、切替器が作動して蓄電池から放電されるまでの数秒間は電気が途切れ(停電し)ます。
自動切替の場合に太陽光パネル容量が大きくなると筐体材質が「塗装鋼板」になります。
太陽光発電用パワーコンディショナー
太陽電池容量が6.3kW(モジュール210Wの場合)を超える場合、太陽光発電用パワーコンディショナーと組み合わせて計画を行います。
太陽光発電用パワーコンディショナーは蓄電池に接続しないため、蓄電池への充放電機能はありません。
メーカー | デルタ電子㈱ | デルタ電子㈱ | デルタ電子㈱ |
型式 | RPIH4J | RPIH6J-3 | RPIH10J |
定格出力 | 4.0kW | 5.9kW | 9.9kW |
入力回路数 | 2 | 3 | 5 |
電力変換効率 | 96.5% | 96.0% | 96.5% |
自立運転出力 | 100V/1.5kW(1.5kVA) 1口コンセント1箇所 (※1) | 100V/1.5kW(1.5kVA) 1口コンセント1箇所 (※1) | 100V/1.5kW(1.5kVA×2) 1口コンセント2箇所 |
外形寸法 | W475×H415×D155 | W510×H448×D177 | W619×H512×D240 |
重力 | 20kg | 23kg | 38kg |
※1 5.9kW2台の場合は1口コンセント2箇所になります。
※2 太陽電池容量の最大容量は20.79kW(210W×99枚)です。20.79kWを超える場合はダミーパネルが割り付けられます。ソーラーカーポートを同時に計画すると太陽電池の最大容量が最大4.41kW少なくなり、16.38kWとなる組み合わせにあります。
蓄電池の概要|まとめ
蓄電池はオプション費用はかかりますが、停電時のことを考えると採用しておいてよい設備のように感じます。
採用にあたっては、太陽光パネル容量などに設備の内容が影響を受けますので気になる方はどのような内容になるのかを確認しておくことが大切です。
また、切替盤には手動と自動の2つの切替方法があり、自動切替にするのにオプション費用がかかるので、それぞれのメリット・デメリットを確認してどちらを採用するのかを決めましょう。
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