グランパパです。今回は一条工務店で採用できるハニカムシェードについてその特徴をまとめていきます。
一条工務店の家づくりではすべての窓に「ハニカムシェード」を採用することができます。
このハニカムシェードは一条工務店がブラインドメーカーと業務提携して開発したもので、3つのタイプから選択して採用できるようになっています。
今回は、このハニカムシェードについてその特徴や使用にあたっての注意点をまとめていきます。
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無料で間取りプランをGetできるタウンライフを見てみる≫≫一条工務店のハニカムシェードとは?
一条工務店で採用されているハニカムシェードは、一条工務店が世界最大のブラインドメーカーであるハンターダグラス社と業務提携して開発したものです。
ポリエステル製不織布でハニカム構造のシェードを形成し、シェードを下ろすとハニカムが膨らみ内部に空気層が出来る仕組みになっています。
ちなみに、不織布とは繊維同士を特殊な製法で結合させた”ほつれず弾力に富む布”のことで、静電気防止加工が施されておりホコリや汚れが付きにくくお手入れも簡単で、シェード本体を取り外して丸洗いすることも可能です。
”ハニカム”とは?
ハニカムシェードには、「ハニカム」という語句が使われていますが、「Honeycomb:ハチの巣」という意味で、正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造のことを表しています。
ハニカム構造の最大の特徴は”衝撃吸収性”であり、1方向から受けた衝撃を他の5方向に分散することができます。
ハニカム構造は軽くて強度があり、また音や衝撃を吸収できて断熱効果もあるという理由で、現在では飛行機の翼や建造物など幅広く利用されています。
自然界でよく知られているハニカム構造はハチの巣で、かなりの強度を持っています。
3つのハニカムシェードの特徴
一条工務店で採用できるハニカムシェードは3種類で、設置する箇所を使い分けることで快適な住環境を創り出すことができます。
- 断熱タイプ
- 遮熱タイプ
- レースタイプ
この3種類のうち断熱タイプとレースタイプは標準仕様として採用することができます。
①断熱タイプ
断熱タイプのハニカムシェードは3層構造(トリプルハニカム)になっており、複数の空気層を持つことで、その中で空気を停滞させ断熱効果を高めます。
また、シェードの左右は樹脂製の気密レールになっており、窓辺から流れる冬場の冷気が漏れないように抑える役割を果しています。
ハニカムシェードを採用するときにはほとんどの場合がこの断熱タイプを採用することになると思います。
断熱タイプの断熱性能
一条工務店の窓には、高性能樹脂サッシとトリプルガラスが採用されますが、この窓とハニカムシェードを組み合わせることにより、さらに窓まわりの断熱性能をアップさせます。
ハニカムシェード断熱タイプの断熱効果
(熱貫流率・U値:W/㎡・K)
窓・サッシ | 窓・サッシ + ハニカム(断熱) | |
---|---|---|
高性能樹脂サッシ + Fix・開き窓 | 0.9 | 0.7 |
高性能樹脂サッシ + 引き違い窓 | 1.1 | 0.8 |
熱貫流率は数値が小さい方が断熱性が高く、冬場の暖房熱の流出・夏場の屋外熱の流入を防ぎます。
断熱タイプの遮熱性能
遮熱性(日射侵入率)とは、太陽熱をどのくらい遮るかを評価したもので、遮熱性能が高いほど夏場の暑い日差しを遮り、室内を涼しく保つことができます。
一条工務店の窓に使用される高性能樹脂サッシとトリプルガラスに断熱タイプのハニカムシェードを採用することにより、さらに遮熱性を高めることができます。
ハニカムシェード断熱タイプの遮熱効果
日射侵入率 | |
---|---|
ハニカム(断熱) | 0.26 |
高性能樹脂サッシ | 0.39 |
日射侵入率は数値が小さい方が遮熱性が高く、太陽熱を遮って室内を涼しくできます。
②遮熱タイプ
遮熱タイプのハニカムシェードは、前述の断熱タイプのハニカムシェードの性能に加えて、遮光等級1級同等の遮光性能が追加されたものになります。
他の2つのタイプに比べて外の光を遮りますが、生地以外の部分からも多少光漏れがあるので、完全遮光ということではありません。
遮光等級について下にまとめたので興味がある方はご参照ください。
遮光等級とは?
遮光等級は、NIF(日本インテリアファブリックス協会)による「JIS-L 1055A法(遮光性能試験方法)」によって定められているもので、1~3級まで3段階に分けられています。
1級 | 2級 | 3級 | |
---|---|---|---|
遮光率 | 99.99%以上 | 99.80%以上 99.99%未満 | 99.40%以上 99.80%未満 |
等級 | 状態説明 |
---|---|
遮光等級1級 | 人の顔の表情が識別できないレベル |
遮光等級2級 | 人の顔あるいは表情が分かるレベル |
遮光等級3級 | 人の表情は分かるが事務作業には暗いレベル |
遮光等級1級のものはさらに5段階に細分化されています。
遮光1級 | 状態説明 |
---|---|
A++ | 生地からほとんど光を感じない |
A+ | 生地からわずかに光を感じる |
A | 生地から光を感じるが、生地の織り組織や色は分からない |
B | 生地から光を感じ、生地の織り組織や色も分かる |
C | 生地全体は薄明るく見えるが、人の表情が識別できない暗さ |
③レースタイプ
レースタイプのハニカムシェードは不織布が1重にしかなっていないため、断熱性・遮熱性ともに他の2つのタイプに比べて劣ります。
レースタイプは「レース」と名前がついていますが、レースカーテンのように窓の外側をはっきり見ることができなようになっています。
そのため、プライバシーを保ちつつ外部の光を取り込むことが可能です。
グランセゾンでは「レースタイプ」と「断熱タイプ」のハニカムシェードは標準仕様になっていますが、断熱タイプのハニカムシェードの方が使い勝手がよいため、断熱タイプのハニカムシェードを採用される方の割合が多いみたいです。
ハニカムシェードの設置費用
一条工務店の窓に採用することができるハニカムシェードは、設計段階において窓ごとにどのハニカムシェードを設置するかを決めることができます。
設置費用は遮熱タイプについては別途費用がかかりますが、断熱タイプ・レースタイプについてはオプション費用なしで設置することが可能です。
また、ハニカムシェードは手動式と電動式があり、電動式にする場合においては別途費用がかかります。
断熱タイプ | レースタイプ | 遮熱タイプ | |
---|---|---|---|
設置費用 | 0円 | 0円 | 1,200~5,000円 |
電動式への変更 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
電動式にするには1ヶ所ごとに10,000円のオプション費用がかかるため、全部の窓を電動式に変更するとかなりのオプション費用がかかってしまいます。
そのため、階段部分に取り付ける窓や吹き抜け部分の窓のように手が届かない窓に取り付けるハニカムシェードや、リビングにある大きな窓に取り付けるハニカムシェードを電動式に変更される方が多いみたいです。
我が家はリビングに取り付けたハニカムシェードを電動式に変更しました。
ハニカムシェードの操作方法
ハニカムシェードの操作には手動式と電動式があります。
標準仕様では手動式になっているので、電動式にしたい場合には設計時にオプションで電動式に変更しないといけません。
手動式での操作方法
手動式では付属する操作コードを使用して開閉操作を行います。
操作コードの位置は右側・左側のどちらかにする必要があり、設計時にどちら側にするかを決めることができます。
操作コードを使用しないときには、操作コードフックが1つずつ付属しているので操作コードを束ねることが可能です。
電動式での操作方法
電動式はハニカムシェード本体に電動モーターが設置されているので、リモコン操作で簡単に昇降操作をすることが可能です。
そのため、吹き抜け部分の高い位置にある窓に取り付けるハニカムシェードや、リビングにある大きな窓に取り付けるハニカムシェードなどに採用するととても便利です。
ただ、手動式のときにあった操作コードはなくなってしまうので手動操作はできなくなり、停電時や故障時には動かすことができなくなってしまいます。
電動式のリモコン操作方法
- 「選択」ボタンを押して操作したいハニカムシェードをLEDライトで選択
- 「上昇・下降・停止」ボタンのいずれかを押して操作
1つのリモコンに4箇所のハニカムシェードまで登録でき、LEDライトの選択によって「単体でのハニカムシェードの操作」「全部を一括してのハニカムシェードの操作」を行うことが可能です。
電動式の採用にはオプション費用がかかりますが、操作コードをなくすことができるので、窓まわりがすっきりしそうです。
ハニカムシェードを採用するにあたっての注意点
ハニカムシェードの採用した場合にはその使用にあたっていくつか注意する点があります。
①窓を開けた状態で使用しない
ハニカムシェードは強度的に強いものではないので、ハニカムシェードを下ろした状態で窓を開けると、風にあおられて壊れてしまう場合があります。
そのため、窓は閉めた状態で使用することが推奨されています。
一条工務店の家は窓を開ける必要がない!?
一条工務店の家は、ロスガード90によって家の中の空気を循環するようになっています。
そのため、通風のために窓を開ける必要はなく、基本的に窓を開ける必要がありません。
②冬場は結露に注意する
ハニカムシェードは不織布の目が細かいので空気の通りが非常に悪いです。
そのため、冬場にハニカムシェードを使用するときに完全に下まで閉めきってしまうと、ハニカムシェードと窓の隙間に結露が起きてしまうことがあります。
それを防ぐために、ハニカムシェードは一番下まで下げず少し隙間を開けて使用することが推奨されています。
冬場の「結露」については多くの方が経験されるらしく、設計士さんと担当者さんから注意が必要だと説明を受けました。
一条工務店のハニカムシェード|まとめ
一条工務店のハニカムシェードには3タイプのものがあり、家の方角や窓の用途に合わせてタイプを選択して設置することが可能です。
唯一、遮熱タイプではオプション費用がかかりますが、その費用も5,000円程度なのでそれほど気にせずに選ぶことができそうです。
操作方法には手動式と電動式があり手動式では操作コードがあり邪魔に感じる方もいるかもしれませんので、その場合には電動式を採用すると良いと思います。
ただ、手動式から電動式に変更する場合には、窓の大きさに関わらず1箇所1万円のオプション費用がかかり結構高額になってしまいます。
採用箇所の窓のサイズが大きい場合や窓の高さがある場合など、すべての箇所に採用するのではなく、予算に合わせて採用する箇所を考える必要がありそうです。
使用方法については冬場の結露が少し心配ですが、一番下まで下げずに使用することで問題にはならないと思います。
いろいろなことを考慮しながら、どのタイプのハニカムシェードを設置するかを考えていきましょう。
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