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家の性能・設計の手引き

キッチンの使いやすさを決めるワークトライアングルとは?|設計で取り入れたい4つのポイント

グランパパ

グランパパです。今回は、キッチンの設計にあたっておさえておきたい4つのポイントについて説明していきます。

キッチンはリビングや浴室、トイレと並び家族が多く出入りする空間になるため、家づくりにおいてどのように設計しレイアウトするのかはとても重要なものになります。

また、キッチンは料理をする空間なので動線をしっかり考えたレイアウトにしないと、調理もしにくくなってしまいます。

どのようにキッチンを設計、レイアウトするかを考えるときには4つのポイントを押さえることが重要とされています。

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キッチンの使いやすさを決める4つのポイント

キッチンの使いやすさは下の4つのポイントを押さえることが重要とされています。

  1. ワークトライアングル
  2. ワークトップ
  3. 調理スペースの広さ
  4. 通路の広さ

この4つのポイントはある程度の基準はありますが、キッチンを使用される方の体型に合わせて微調整が必要になるので、すべてのご家庭で同じになるわけではありません。

そこで、4つのポイントについてどのような基準があるかを知り、ご自分に合わせたキッチンを設計することが大切になります。

①ワークトライアングル

キッチンのワークトライアングルとは、「コンロ」「シンク」「冷蔵庫」を結んだ線で作られる三角形のことを言います。

料理はこの三角形を移動しながら行っていくので、いかにこの3つの配置が良い位置関係になっているかが重要ということになります。

キッチンの使いやすさを決めるワークトライアングルとは?|設計で取り入れたい4つのポイント

普段使っているキッチンではスムーズに料理ができても、異なる場所のキッチンではうまく料理が出来なくなってしまうのは、このワークトライアングルが普段の形と異なるものになってしまっていることが原因です。

使いにくいワークトライアングルであっても慣れてくれば調理はどうにかなりますが、これから家づくりをされる方は理想のワークトライアングルを設計するように心掛けましょう。

理想のワークトライアングルとは?

理想のワークトライアングルでは、「コンロ~シンク」「コンロ~冷蔵庫」「シンク~冷蔵庫」の3つの直線の長さのバランスよくなっているものとなっており、その長さの合計が360~660cmにることが理想とされています。

また、三角形を作る3つの長さも理想とされる長さが決まっていて、下の表のようになっています。

ワークトライアングル360~660cm
コンロ ⇔ シンク120~180cm
コンロ ⇔ 冷蔵庫120~270cm
シンク ⇔ 冷蔵庫120~210cm

キッチンの使いやすさを決めるワークトライアングルとは?|設計で取り入れたい4つのポイント

②ワークトップ

キッチンのワークトップとは「キッチンの高さ」のことです。

キッチンが高すぎるとカボチャなどの硬いものを切るときに力が入れにくく、腕や肩が上がった状態での調理になるので首こりや肩こりの原因にもなります。

逆に、キッチンが低すぎると前屈みの姿勢によって腰に負担がかかり、腰痛の原因になってしまいます。

キッチンの高さは、調理をされる方に合わせて変えれることが一番良いのですがそうはいきません。

そのため、設計時に選択できるキッチンの高さを使用する方に合う高さに設定することが大切です。

理想のワークトップとは?

理想のワークトップの高さは、そのキッチンを使われる方の身長から計算し、「身長(cm)÷2+5cm」が目安とされています。

身長ごとの理想のワークトップの高さを一覧表にしましたので、参考にされてください。

身長(cm)理想のワークトップ(cm)
14075
15080
16085
17090
18095

今の世の中では夫婦共働きが当たり前になり、その分、男性がキッチンに立つことも多くなりました。

夫婦で身長があまり変わらないなら良いのですが、身長差が大きい場合には、ワークトップの高さをどうしていいか迷ってしまいます。

そのような場合には、女性の身長に合わせて低く設定しても良いと思いますし、男性に合わせて高めに設定しておいて女性は踏み台などで高さを調整するのもよいと思います。

我が家の場合は嫁と身長差が20cmありますが、キッチンの使用頻度の高い嫁の身長に合わせてワークトップを決定しました。

③調理スペースの広さ

キッチンの調理スペースは「コンロとシンクの間のスペース」のことです。

料理をするときには、このスペースに材料や調味料などを置くことになるので、ある程度のスペースが保たれていないと料理をしづらくなってしまいます。

理想の調理スペースとは?

理想の調理スペースは、60cm~90cmとされています。

この距離だと、まな板があっても、まわりに必要な道具や食材を置くことができ、ゆったりと作業をすることができます。

逆に、60cm未満になると、必要な道具や食材を置ききれない場合が出てきます。

キッチンの使いやすさを決めるワークトライアングルとは?|設計で取り入れたい4つのポイント

④通路の広さ

現在は、多くの家でカウンター型のキッチンやアイランド型のキッチンが増えたため、「通路の広さ」を確保することも重要です。

通路に広さがないと、調理中に後ろを人が通るたびに邪魔になってしまいます。

理想の通路の広さとは?

通常のキッチンスペースは、90cm前後で設計されることが多いです。

ただ、この90cmの広さは調理中に他の家族が後ろを通ることを想定していない広さになります。

そのため、冷蔵庫に何か取りに来たりされると、調理の邪魔になります。

もしも、調理中でも後ろを人が通りやすい広さを設計するのならば、120cm前後の広さを採用することが理想的とされています。

キッチンの動線を考えると、通路の広さはある程度の余裕があった方がいいように思えます。展示場や完成見学会において、どの程度の広さが理想かを確認してみると分かりやすいです。

キッチンの使いやすさを決める4つのポイント|まとめ

キッチンのレイアウトは、ポイントを押さえて設計していくと理想としているレイアウトを設計しやすくなります。

そのポイントとなるのは下の4つです。

  • ワークトライアングル
  • ワークトップ
  • 調理スペースの広さ
  • 通路の広さ

ご家庭に合った理想的なキッチンのレイアウトを考えていきましょう(*^^*)

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