グランパパです。真夏と真冬にそれぞれ『全館さらぽか空調』を体験した感想をまとめていきます。
アイスマートの仕様設備には、「全館さらぽか空調」というものがあります。
この全館さらぽか空調は、床下に張り巡らせた配管に水や温水を流すことによって、家の中を一年中快適な状態に保つことができるシステムです。
我が家は、一条工務店の宿泊体験棟を年間を通じて4回利用させてもらいました。
その中で、真夏の暑い時期と真冬の寒い時期に「全館さらぽか空調」を使用してみた体験談を綴っていきます。
「除湿+サーキュレーター+床下通水」
「全館さらぽか空調」は、床下の配管に水を流して部屋を冷やし、サーキュレーターによって部屋の空気を循環させるシステムです。
「保湿+全館床暖房」
「全館床暖房」は、床下の配管に温水を流して部屋を床から暖めるシステムになります。
グランセゾンでは「全館床暖房」は採用できますが、「全館さらぽか空調」は採用することはできません。
契約中のハウスメーカーに疑問を抱いたときには別のハウスメーカーの話を聞くことがおすすめです。別のハウスメーカーとの関係も築いておきましょう!!
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我が家が真夏に「全館さらぽか空調」を体験したときのことについて
- 真夏の全館さらぽか空調への疑問点
- 真夏の全館さらぽか空調に対する疑問点への確認と結果
- 真夏の全館さらぽか空調についてのまとめ
の3つに分けてまとめていきます。
①真夏の全館さらぽか空調への疑問点
真夏に「全館さらぽか空調」を使用すると、床下の配管に水を流して足元の空気を冷やし、その空気をサーキュレーターによって循環させ、室内を快適な温度に保つことができます。
一条工務店の担当者さんに全館さらぽか空調について説明を受けたときにも、同じように説明を受けていました。
全館さらぽか空調では、床下の配管へは常温に近い水を通水します。
その通水によって床の温度が上昇しないように調節し、サーキュレーターでその空気を循環させ、室温を快適な状態に保ちます。
除湿 + サーキュレーター + 床下通水
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室内を快適な温度に保つ
この説明だと、全館さらぽか空調を使用することで、夏でも快適に過ごせるように感じてしまいます。
ただ、全館さらぽか空調の説明に対しては、少し気になる部分がいくつかあり、実際にどのくらい快適に過ごせるかを疑問点がありました。
床下の配管への通水が「冷水」ではない
真夏の全館さらぽか空調の使用では床下の配管に通水を行いますが、その水は「冷水」ではなく「常温」です。
つまり、床表面の温度は熱くはなりませんが冷たくもならないということです。
この常温の通水でどこまで床表面の温度が下がるのかは疑問でした。
サーキュレーターは「送風」のみしかできない
全館さらぽか空調では、サーキュレーターによって室内の空気を循環させます。
ですが、あくまでも行うのは「送風」であり、クーラーのように空気を冷やして「冷風」を出すものではないということです。
この送風による室内の空気の循環で快適に過ごせるかが疑問でした。
常温の通水とサーキュレーターの送風だけで、快適に過ごせる空間をつくることができるのかな???この2つの疑問を確認するために、宿泊体験棟の利用で何を試すのかを決めました。
②真夏の全館さらぽか空調に対する疑問点への確認と結果
我が家では、全館さらぽか空調への疑問をもとに、真夏の宿泊体験棟で以下の2つのことを確認することにしました。
- どのくらい部屋の温度を良好に保つことができるのか?
- クーラーを使わなくても過ごせるぐらい涼しいのか?
とくに、気になるのは「クーラーを使わなくても過ごせるのか?」ということです。
全館さらぽか空調の採用にはオプション費用がかかるため、全館さらぽか空調を採用しても、結局クーラーを使うことになるのであれば採用する必要はないように思います。
全館さらぽか空調の効果を最大限に活かせるように、宿泊体験の日は担当者さんにお願いして、あらかじめ全館さらぽか空調の設定温度を一番低い温度に設定してもらいました。
家に入ったときの感想は?
通常、真夏に帰宅したとき部屋は、モワンとした熱気が漂いとても暑く感じます。
この嫌な感じが、全館さらぽか空調を使用することによってまったく感じませんでした。
それどころか、外の気温よりも室温の方が低いので涼しく感じることができました。
家の中で過ごしてみた感想は?
家の中での生活は、リビングでテレビを見たり本を読んだりするような体を動かさないときには暑さをそれほど感じずに普通に過ごすことができました。
ただ、掃除をしたり料理したりするような体を動かすときには、さすがに暑くなりクーラーの必要性を感じました。
とくに、子供と遊んでいるときやお風呂上がりは、暑すぎてクーラーを使用しないと過ごせませんでした。
サーキュレーターを使用した感想は?
全館さらぽか空調では、床下の通水により温度が下がった空気をサーキュレーターによって室内に循環する仕組みになっていて、この送風の強さには「弱・中・強」の3つの段階があります。
このサーキュレーターの音ですが、掃除や料理をしているときやテレビを見ているときなどの生活音がある状態では、「強」の設定であってもとくに音が気になるようなことはありませんでしたが、読書や睡眠時などは「強」だと結構うるさく感じました。
比較するものがないので、キッチンの換気扇と音の大きさを比べましたが、キッチンの換気扇の方が音は大きいです。
担当者さんからは、「弱」か「中」ぐらいで部屋は快適な状態になると言われていたので、「中」でサーキュレーターを動かしていましたが送風という割には風が吹いているようには感じず、送風と言っても扇風機と同じように考えてはいけないと思います。
寝るときはクーラーが必要!!
宿泊体験をした宿泊体験棟の寝室にはクーラーがついていなかったため、全館さらぽか空調の効果だけで寝ることになりました。
この全館さらぽか空調だけで就寝する行為ですが、家族で大きな差がありました。
それぞれの寝室での状態を表にしました。
年齢 | 体感 | 布団 | 寝心地 | |
---|---|---|---|---|
子供 | 1歳 | 基礎体温高い | バスタオル | 汗ばむ程度 |
ママ | 20代 | 寒がり | 布団のみ | 快適・爆睡 |
パパ | 40代 | 暑がり | なし | 暑くて眠れず |
バーバ | 60代 | 超寒がり | 毛布・布団 | 快適・爆睡 |
唯一、暑がりの私だけが眠れませんでした・・・(^^;)
暑がりの方は、クーラーがないとさすがに寝苦しいと思います。
あまりに暑すぎてサーキュレーターの風力を「強」にしたのですが、今度は、静かな寝室にサーキュレーターの音が鳴り響いてしまい、さらに眠れなくなってしまいました。
暑がりの方は、最低限扇風機は必須だと思います。
③真夏の全館さらぽか空調についてのまとめ
真夏の宿泊体験棟にて全館さらぽか空調を体験してみた感想ですが、全館さらぽか空調は個人的にはおすすめしません。
リビングにおいて、テレビを見たり本読んだりと体を動かしていないときには快適に過ごせましたが、料理や掃除をしたり子供と遊んだりするときにはクーラーをつけないと過ごせなくなってしまいました。
また、寝るときに暑がりの方はクーラーをつけないと寝れないと思います。
どうせクーラーをつけて過ごすのなら、わざわざオプション費用を支払って、全館さらぽか空調をつけなくてもよいのかもしれません。
暑さを感じる感覚は、我が家の家族でもそれぞれ異なるように、個人ごとに異なるので、宿泊体験棟で体験できる場合には、体験されてみるのがいいと思います。
真冬の『全館さらぽか空調』宿泊体験レポート
我が家が真冬に「全館さらぽか空調」を体験したときのことについて
- 真冬の全館さらぽか空調の概要
- 真冬の全館さらぽか空調に試した3つのこと
- 真冬の全館さらぽか空調についてのまとめ
の3つに分けてまとめていきます。
①真冬の全館さらぽか空調の概要
真冬の「全館さらぽか空調」は、床下の配管に温水を流して床の表面温度を高め、全館床暖房のはたらきをします。
また、床下の配管は、リビング・玄関・廊下・脱衣所・お風呂などに張り巡らされていて、家の中での人の活動範囲を、すべて暖めることができるようになっています。
「エアコン暖房」と「全館床暖房システム」の比較
室内を暖める方法にはエアコン暖房もありますが、全館床暖房システムとエアコン暖房には大きな違いがあります。
上の画像は、一条工務店のホームページで紹介されているものです。
暖かい空気は、冷たい空気よりも軽いので、エアコン暖房では部屋の高い場所に暖かい空気が溜まってしまい、冷たい空気が部屋の下の方に溜まってしまっていることが分かります。
それに比べ、床暖房では足元から暖めるので部屋全体が一定の温度を保っていることが分かります。
このエアコン暖房のデメリット部分は、赤ちゃんがいる家庭において、大きな影響を及ぼします。
大人が寒いと感じる足元の空気は、赤ちゃんにとっては体全体を覆っている空気になり、大人以上に赤ちゃんはつらい環境で過ごすことになります。
エアコン暖房と全館床暖房システムの特徴を表にまとめました。
エアコン暖房 | 全館床暖房システム |
---|---|
温風の届かない場所は寒い 上半身は暖まるが足元は寒い 室温の温度調節がしづらい | 全身がまんべんなく温まる 上半身から足元まで同じ温度になる |
②真冬の全館さらぽか空調に試した3つのこと
我が家では、全館床暖房システムを体験するにあたって、真冬の宿泊体験棟で以下の2つのことを確認することにしました。
- どのくらい部屋の温度を良好に保つことができるのか?
- エアコン暖房を使わなくても過ごせるのか?
とくに、気になるのは「エアコン暖房を使わなくても過ごせるのか?」ということです。
我が家では、真冬の全館さらぽか空調を確認するために、3つのことを試してみました。
- あらかじめ床暖房を25℃に設定したときの外気と室内との感じ方の差を調べる
- 設定温度を27℃に変更した場合の室内温度の変化を調べる
- 1部屋だけ床暖房の設定温度を高くしたときの感じ方の差を調べる
あらかじめ床暖房を25℃に設定したときの外気と室内との感じ方の差は?
宿泊体験棟を利用した日は、床暖房システムの体感的な感じを確認するために、あらかじめ25℃に床暖房の温度設定をしてもらっていました。
通常、真冬に帰宅したときの部屋はひんやりとしていて寒いのが特徴ですが、玄関ホールやリビングはほんのりと暖かくかなり過ごしやすく感じました。
また、驚いたのが靴を脱いだときの床の暖かさです。
真冬なのにまったく床が冷たくありませんでした。
床暖房は、床の表面温度を上げて部屋を暖めるので当たり前のことですが、とても感動しました。
設定温度を27℃に変更した場合の室内温度の変化は?
設定温度を変化させることでの感じ方の違いを確認するため、25℃であった設定温度を27℃に変更し2時間ほどかけて外食に行くことにしました。
設定温度を2℃変化させることでどのくらい体感温度が変化するかを確認したのですが、外食が終わり宿泊体験棟に戻ると少しモワッとしました。
ただ、暑すぎる感じや過ごしにくさは感じず、さっきよりも少し暖かいかなという感覚でした。
2℃の設定温度の違いによって結構違いが感じられたので、住む人の好みに合わせて設定温度を調節することで、より快適に過ごすことができそうでした。
1部屋だけ床暖房の設定温度を高くしたときの感じ方の差を調べる
異なる部屋で設定温度を変えた場合、体感温度に感じ方の変化があるのか?
このことを確認するために、外食に出る前に1部屋だけ設定温度を一番高くしていました。
その部屋だけ室温や体感が大きく変化することを期待したのですが、若干、他の部屋より暖かくなっただけで、そこまでの大きな変化はありませんでした。
このことから、設定温度がいくら高いとはいえ、エアコン暖房のように部屋に熱がこもってしまうということはないように感じました。
③真冬の全館さらぽか空調についてのまとめ
真冬の宿泊体験棟にて全館床暖房システムを体験してみた感想ですが、かなり大満足でした。
足元からやんわりと部屋が暖まるので、ぜんぜん嫌な感じのしない暖かさでした。
エアコン暖房だと、室温が高くなっても足元が暖まらないことが多く、体がへんな温まり方になってしまい、長い時間が経つと気分が悪くなってしまいます。
全館床暖房システムではこのようなことはまったくありませんでした。
また、設定温度については、設定した温度が室温になるのではなく、設定温度の2℃ぐらい低い温度が室温になるので、設定を高くしても暑すぎることにはならなさそうです。
暖かさを感じる感覚は、我が家の家族でもそれぞれ異なるように、個人ごとに異なるので、宿泊体験棟で体験できる場合には、体験されてみるのがいいと思います。
ちなみに、我が家の家族の意見を表にまとめました。
年齢 | 体感 | 好みの設定温度 | |
---|---|---|---|
子供 | 1歳 | 基礎体温高い | 床が冷たくないのでハイハイしまくり |
ママ | 20代 | 寒がり | 25~27℃ |
パパ | 40代 | 暑がり | 25~27℃ |
バーバ | 60代 | 超寒がり | 27℃以上 |
我が家は27℃ぐらいの設定にしておくと家族全員快適に過ごすことができそうです。
真夏・真冬の『全館さらぽか空調』体験レポート|まとめ
真夏・真冬のそれぞれの季節において宿泊体験棟を利用し、「全館さらぽか空調」を体験させてもらい、かなり良い経験になりました。
とくに、真夏の全館さらぽか空調については、オプション費用がかかるとしても採用するか迷っていたため、どのようなものかを確認することができて良かったと思っています。
我が家の体験した感想をまとめると、「真夏の全館さらぽか空調」についてはおすすめしませんが、「真冬の全館床暖房システム」はかなりおすすめという感じになりました。
ただ、これもそれぞれの家族の暑さや寒さの感じ方しだいだと思うので、ぜひ季節ごとに宿泊体験棟を利用されて、どのようなものか考えてみてもらえればと思います(*^^*)
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