家具などの布地が汚れた場合の対処方法を汚れの種類別に掲載してみました。参考にされてください。
汚れの処理に使う処理液
処理液A
250ccのお湯に中性洗剤(大さじ1杯)を溶かしたものを撹拌して泡立てます。
処理液B
食用酢(大さじ1杯)にお湯(大さじ3杯)を混ぜて撹拌します。
汚れの処理方法
ビール・酒・アルコール・果汁・卵・マヨネーズ・トマトソース・砂糖・ゼラチン
こぼした部分に食塩をふりかけ、汚れの外側から内側に向けて拭き取り、脱脂綿に水を含ませて拭きます。
時間が経っている場合は、汚れをお湯で湿らせて「処理液A」を落とし、乾いた布でおさえて吸い取ります。
必要があれば「処理液B」で同じように処理します。
ミルク・茶・アイスクリーム・コーヒー・醤油・ソース
お湯で湿らせたあと「処理液A」を使って落とし、乾いた布でおさえて吸い取ります。
ミルクは時間が経過するとカゼイン接着剤に変化して、汚れがとれなくなるのですぐに処理します。
尿
シミとそのまわりの部分をお湯で湿らせ「処理液B」を使用します。
完全に乾燥したあとで「処理液A」を使い汚れを取り除くようにします。
血液
冷水でよく湿らせてから「処理液A」を使い、シミがそのあとで黄変したら、スポイトを使いオキシフル2~3滴を落とします。
2~3分経ったあと、冷水を湿らせた布で拭き取ります。
油脂・バターなど
スポイトでベンジンを数滴たらして乾いた布で吸い取ります。
数回繰り返しても汚れが取れない場合は「処理液A」を使います。
なお、ベンジンを使用して輪の形のシミが残った場合は、ベンジンをアイロン用の霧吹きに入れて、シミの周りに吹き付けてぼかすとよいです。
ガム
ガムをつまみとってから、ベンジンかアルコールで周りを柔らかくしてナイフできれいに削ります。
化粧品
ベンジンを使って処理したあとで「処理液A」を用いてきれいにします。
インキ・マジック・ボールペン・ワックスなど
汚れた部分にシンナー(またはマニキュア用除光液)をたらし、しばらく放置してから乾いた布で吸い取ります。
ワックスなどのロウ分や、脂肪分が多く含まれている場合は、新聞紙を数枚重ね、その上からアイロンで加熱して吸い取ります。
この場合、布地の性質とアイロンの温度の調節に注意します。
万年筆インキ
この汚れは複雑で難しいものが多く、非常に落としにくいのでお湯で汚れを湿らせ、吸い取り紙で十分に吸い取ったあと「処理液A」を使って滴下と吸い取りを繰り返し行います。
椅子張地で白または淡い色のものや、麻・木綿のプリント地は、使用前に防汚剤(スコッチガードなど)を使用するとよいです。