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比較(アイスマート)

【グランセゾンvsアイスマート:性能一覧表】8つの項目で徹底比較!!

グランパパ

グランパパです。一条工務店で人気のグランセゾンとアイスマートを徹底比較しました。

一条工務店の主力商品である「アイスマート(i-smart)」と新しく発売された「グランセゾン(GRAND SAISON)」

一条工務店でマイホームを建てる予定の方の中には、この2つの商品でどちらにしようか迷った方、もしくは現在迷われている方が多くいらっしゃると思います。

我が家もこの2つの商品で迷った顧客の一組です(^^;)

我が家の場合は、グランセゾンが発売される前から一条工務店さんと打ち合わせを進めていたので、途中でアイスマートからグランセゾンに乗り換えるかたちでした。

今回は、我が家と同じようにグランセゾンとアイスマートで迷われている方の参考になればと思い、2つの商品の仕様・設備について徹底的に比較を行いました。

一条工務店での家づくりに迷われている方や、グランセゾンとアイスマートで迷われている方のお力になれればと思います(*^^*)

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グランセゾン&アイスマート|基本情報一覧表

まずは、グランセゾンとアイスマートの基本的な情報を一覧表にまとめたのでご参照ください。

  グランセゾン アイスマート
坪単価 約69万円 約66万円
工 法 在来軸組工法 2×6工法
断熱材 床下 EPS
9cm
硬質ウレタンフォーム
14cm
屋根下 EPS
14.5cm
硬質ウレタンフォーム
23.5cm
EPS
12cm
硬質ウレタンフォーム
19cm
Q 値 0.98 0.51
C 値 0.61 0.59
ハイドロテクトタイル 標準 オプション(※1)
天井の高さ 1階 265cm 240cm(※2)
2階 250cm 240cm
設備関係(※3) すべて グレイスシリーズ以外
間取り しばりなし 総2階
さらぽか空調 適用不可能 適用可能
軒 天 白色・木調 白色
デザインルーバー 2階層まで連続
(標準:3間分)
1階層まで連続
(オプション(※4)
建 具 グランセゾン用 アイスマート用
石目調フローリング キッチン床への
計画可能
計画不可
スリットスライダー 設定なし 標準1か所
幅 木 ホワイト・ライトグレー・ダーク ホワイト

(※1)
アイスマートにおいて、ハイドロテクトタイルを採用する場合はオプションとなり、坪+13,000円の費用がかかります。

(※2)
アイスマートにおいても、坪+20,000円で天井の高さを260cmまで高くすることができます。

(※3)
アイスマートにおいて、期日制限はありますがグランセゾンの仕様・設備がオプションで採用可能になっています。

  • 2020年10月1日以降の加工依頼(着手)の方のみ
  • 2021年1月31日以降に建物の組立て開始の方のみ

使用可能になった仕様・設備については、別の記事にまとめてありますのでご参照ください。

(※4)
アイスマートでのデザインルーバーの採用は、約20万円で行うことができます。

グランセゾンとアイスマートを8つの項目で徹底比較!!

前述したグランセゾンとアイスマートの基本的な情報の中から8つの項目について比較しました。

比較した8つの項目は以下の通りです。

  1. 坪単価
  2. 建築工法
  3. 断熱材・Q値
  4. ハイドロテクトタイル
  5. 天井の高さ
  6. 全館さらぽか空調システム
  7. デザインルーバー
  8. 石目調フローリング

興味がある項目についてご参照ください(*^^*)

①坪単価

グランセゾンとアイスマートの坪単価は、一条工務店との仮契約や本契約の時期により各顧客で若干のばらつきがあります。

そのため、今回の比較は我が家が一条工務店と契約を交わしたときの坪単価で計算しています。

我が家の契約時は、グランセゾンの坪単価が約69万円、アイスマートの坪単価が約66万円であり、3万円ほどの差がありました。

この3万円の坪単価の違いが、建築費用にどのように影響してくるのかを建築建坪30坪・35坪・40坪の坪数でそれぞれ計算してみました。

  グランセゾン アイスマート 金額差
30坪 2,070万円 1,980万円 90万円
35坪 2,415万円 2,310万円 105万円
40坪 2,760万円 2,640万円 120万円

表を見て分かるように、建築費用では40坪でも120万円の違いしかなくグランセゾンとアイスマートの建築費用にそれほど大きく差は出ないように思えます。

ただ、アイスマートは「総二階建て」にしないといけない制約があるため、アイスマートで家づくりをする場合に1階の坪数が大きくなると、それと同時に2階の坪数も大きくなってしまうことになります。

そのため、1階と2階の広さが大きく変わりそうな場合には、坪単価が少し高くてもグランセゾンの方が設計しやすくなります。

総二階建てとは、1階と2階がほぼ同じつくりをした住宅のことで、アイスマートで家を建てる場合に1階を大きくしてしまうと、その分2階も大きくしないといけなくなるので、建築坪数が増えてしまいます。

我が家は1階の間取りが大きくなったので「総二階建て」の必要のないグランセゾンを選択しました。

②建築工法

グランセゾンとアイスマートの建築工法は、グランセゾンでは「在来軸組工法」、アイスマートでは「2×6工法」になります。

建築工法は、家の建てる方法なので住んでいる方にはあまり関係はありませんが、家の耐震性やデザイン性に関わってきます。

アイスマートの建築工法は「2×6工法」

アイスマートで用いる建築工法である2×6工法は、簡単に説明すると分厚い壁で家を支える仕組みになっています。グランセゾンで用いられる在来軸組工法に比べ、強い耐震性を持っていることが特徴です。ただ、間取りを総二階(1階と2階の形が同じ)にしないといけないため、間取りを考えるときに構造上の制約を受けることが多く、注意しないとバランスの悪い間取りになってしまうことがあります。

グランセゾンの建築工法は「在来軸組工法」

グランセゾンで用いる建築工法である在来軸組工法は、日本古来の工法で柱やハリで家を支える仕組みになっています。アイスマートで用いられる2×6工法に比べると耐震性に劣ります。ただ、一条工務店の在来軸組み工法も2×6工法と同じように地震に対する実大実験を行っているので、他のハウスメーカーで建てる家よりも耐震性に優れています。あくまで、アイスマートの耐震性よりも劣るだけの話です。グランセゾンは、アイスマートのように総二階にする必要がないので、1階を広く、2階を狭くするといった間取りの自由度があります。

グランセゾンは在来軸組工法ですが、実大実験をしっかり行っているので耐震性に対して心配する必要はなさそうです。

③断熱材・Q値

グランセゾンとアイスマートの断熱材とQ値を比較すると、グランセゾンではEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を断熱材に使用しQ値は0.98、アイスマートでは硬質ウレタンフォームを断熱材に使用しQ値は0.51となっています。

Q値は、熱損失係数のことであり数値が低いほど断熱性能に優れているため、グランセゾン(Q値:0.98)とアイスマート(Q値:0.51)では、アイスマートの方が断熱性能に優れていることが分かります。

「断熱材」によって壁が厚くなり部屋は狭くならないのか?

断熱性能はグランセゾンよりもアイスマートの方が優れていますが、壁の厚さを比較すると「グランセゾン12cm」「アイスマート19cm」で7cmの違いがあります。建物の床面積は、壁の中心線で囲まれた部分の面積を計算するため、断熱材が厚い分、壁も厚くなるアイスマートでは、グランセゾンよりも部屋の面積が狭くなるのではないかと心配してしまいます。この疑問について、担当者さんに尋ねてみたのですが、外壁と内壁を分けて考えるらしく、部屋の有効寸法は内壁(部屋を区切る壁)が関係しているみたいです。断熱性能の高いアイスマートでは外壁は厚くなりますが、内壁はグランセゾンよりも薄くなるので、その分、アイスマートの方が部屋が広くなるということでした。ちなみに、アイスマートとグランセゾンの内壁の厚さは下に記載した厚さになります。

  • アイスマートの内壁 ➡ 89mm
  • グランセゾンの内壁 ➡ 120mm

グランセゾンの断熱材「EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)」とアイスマートの断熱材「硬質ウレタンフォーム」の断熱性能については、『【一覧表】断熱性能を決定する「素材の熱伝導率」』で詳しく記載してあるので、興味がある方はそちらをご参照ください。

④ハイドロテクトタイル

グランセゾンとアイスマートの外壁タイルを比較すると、グランセゾンではハイドロテクトタイルが標準仕様になっていますが、アイスマートでハイドロテクトタイルを使用する場合にはオプション費用がかかります。

アイスマートでハイドロテクトタイルを使用する場合にかかるオプション費用は「一坪あたり+13,000円」です。

これを30坪・35坪・40坪でそれぞれ計算すると下記のようになります。

  • 30坪 ⇒ 390,000円
  • 35坪 ⇒ 455,000円
  • 40坪 ⇒ 520,000円

「ハイドロテクトタイル」は必要か?

アイスマートで家を建てる場合に、オプション費用をかけてまでハイドロテクトタイルを取り入れた方がいいかどうかは、それぞれの顧客の考えと予算によります。一条工務店のハイドロテクトタイルは、TOTOから技術提供を受け自社で作っているものになりますが、その大きな特徴に「セルフクリーニング効果」があります。このセルフクリーニング効果は、家の外壁タイルを長期間きれいに保ってくれる機能なので、アイスマートで家づくりを考えられている方も、予算に余裕があるのであれば採用していいと思います。

⑤天井の高さ

グランセゾンとアイスマートの天井の高さはまったく異なります。

アイスマートでは、1階・2階とも240㎝が標準の高さです。

それに比べ、グランセゾンでは2階の天井で250㎝、1階では265㎝の高さです。

その差は、最大で25㎝もあり、部屋の開放感に大きく影響することになります。

アイスマートでもオプション費用で天井を高くすることができるが・・・

アイスマートでも、天井を高くしたい場合にはオプション費用を支払うことで、1階のみ260㎝まで高くすることができます。

このオプション費用は「一坪あたり+20,000円」です。

これを30坪・35坪・40坪でそれぞれ計算すると下記のようになります。

  • 30坪 ⇒ 600,000円
  • 35坪 ⇒ 700,000円
  • 40坪 ⇒ 800,000円

⑥全館さらぽか空調

一条工務店の全館さらぽか空調は、夏場に床を冷たくすることで居室の温度を下げ、サーキュレーターでその室温を循環させることで快適な空間をつくるためのシステムです。

この全館さらぽか空調ですが、アイスマートではオプションで採用することができますが、グランセゾンでは採用することはできません。

そのため、どうしても全館さらぽか空調を採用したい場合には、アイスマートで家を建てる必要があります。

⑦デザインルーバー

グランセゾンとアイスマートのデザインルーバーは、その仕様が若干異なります。

グランセゾンでは、標準仕様で3間分、2階層まで連続したものが採用できます。

ちなみに、1間≒1.8mなので、3間分は5.4mになります。

アイスマートでは、オプション(約20万円)での採用になる上に、1階層までのものになります。

デザインルーバーは、デザイン性が高いというメリット面もありますが、デメリット面もありますので、その部分を考慮した方が良さそうです。

⑧石目調フローリング

石目調フローリングは、防水性とデザイン性に優れ、とくに水回りの家事を行う奥様方に人気の仕様・設備です。

この石目調フローリングですが、グランセゾンでは標準仕様ですがアイスマートでは採用することもできません。

そのため、石目調フローリングを採用したい場合にはグランセゾンで家を建てる必要があります。

ちなみに、石目調フローリングを取り入れることができる箇所は、トイレ・洗面所・脱衣室などの浴室に隣接する場所・キッチンなどになります。

グランセゾンとアイスマートを徹底比較|まとめ

グランセゾンとアイスマートについて、建築工法・坪単価・断熱材や設備などを比較しましたが、結局どちらを選ぶのかは「マイホームに何を求めるのか?」ということが決め手になりそうです。

家の性能で考えれば、2×6工法で耐震性・気密性に優れているアイスマートの方が良いのでしょうが、総二階建てにしないといけないという制約があります。

それに比べてグランセゾンは、アイスマートよりも耐震性・気密性は劣るものの、総二階建ての制約がないので間取りの設計に自由度があります。

そのため、家の性能を求めるのであればアイスマートを選択、間取りの自由度を求めるのであればグランセゾンを選択というふうになりそうです。

最近では、使用・設備の変更があり、アイスマートでグランセゾンの仕様・設備を使えるようにもなりました。

このことによって、建築に幅を持たせやすくなりましたが、オプションを取り入れやすくなった分、気をつけたいのは建築費用です。

坪単価を安く抑えたつもりが、オプションを追加しすぎて、結局大きな建築費用になってしまったなんてことにならないようにしましょう。

予算に余裕があるならば、アイスマートで耐震性・気密性を確定させ、オプションでグランセゾンの仕様を最大限取り入れる方法が、一番高性能なマイホームを建てることができそうです。

間取りを同じ形にできるのであれば、アイスマートとグランセゾンの両方で見積もりを立て、打ち合わせを進めていくことをおすすめします(*^^*)

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