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災害対策の手引き

地震のメカニズム|「海溝型地震・直下型地震」のしくみ

グランパパ

グランパパです。今回は「海溝型地震と直下型地震のメカニズム」についてまとめていきます。

地震対策はしっかりした知識を持つことが大切です。

どのように地震が起き、どのように建物を揺れ倒壊するのかをしっかりと把握し地震対策を行いましょう!!

地震対策については全7回に分けて詳しくまとめていきますので読んでいただければと思います。

今回は「海溝型地震と直下型地震のメカニズム」についてまとめていきます。

地震が多い国である日本

日本は地震が多い国として知られています。

地震が多い原因は日本の周辺にたくさんのプレートがあり、互いに接し合っていることだとされています。

地震はこのプレートが干渉し合って起こるのですが、その発生のしかたで「海溝型地震」「直下型地震」といった名前がつけられています。

日本列島付近のプレート

日本列島は、北半分が北アメリカプレート、南半分がユーラシアプレートに乗っていて、その2つのプレートに東側から太平洋プレートとフィリピン海プレートが潜り込んでいます。

『海溝型地震』と『直下型地震』のメカニズム
引用:ウェザーニュース

つまり4つのプレートに干渉されていることになります。

  • 北アメリカプレート
  • ユーラシアプレート
  • 太平洋プレート
  • フィリピン海プレート

太平洋プレートとフィリピン海プレートの潜り込みは時間の経過とともに少しずつ起きています。

太平洋プレート西北西方向に年間8cmの速度
フィリピン海プレート北西方向に年間3~5cmの速度

海溝型地震のしくみ

海溝型地震はプレートの跳ね上がりによって起きる地震です。

海底の深い場所で起き巨大なプレートが跳ね上がるため海水が大きく揺れ、津波の発生に繋がります。

そのため、被害が広範囲に拡がる特徴があります。

海溝型地震の特徴
  • 海底の深い場所で起こる
  • 強大なプレートが跳ね上がるため、被害が広範囲になる
  • 海水が大きく揺れるので、津波の発生に繋がる

海溝型地震の発生機序

海溝型地震は以下のようなながれで発生します。

  1. 海底にある海洋プレートは、陸のプレートの下に長い年月をかけて少しずつ沈み込んでいく。
  2. 同時に陸のプレートも少しずつ引きずり込まれていく。
  3. 陸のプレートのひずみは少しずつ蓄積され、ある一定の年月を経たのちに大きく跳ね上がる。
  4. このときの陸のプレートの跳ね上がりによって海溝型地震が起きる。

『海溝型地震』と『直下型地震』のメカニズム
引用:DAIKEN

海溝型地震では、地震の揺れがおさまったあとの津波に注意をしなければいけません。海溝型地震の代表的なものには2011年に起きた東日本大震災が挙げられます。

直下型地震のしくみ

直下型地震は内陸部のプレートの破壊によって起きる地震です。

プレートの沈み込みによって内陸部のプレートが破壊され、20~30km程度の狭い範囲で大きな被害が起こることが特徴です。

このときにできる地盤のずれは活断層と呼ばれ、地表に破壊面が現れます。

直下型地震の特徴
  • 内陸部の地表付近で起こる
  • 内陸部で起こるので生活エリアを直撃する
  • 建物の倒壊が起こりやすい

直下型地震の発生機序

直下型地震は以下のようなながれで発生します。

  1. 海底にある海洋プレートは、陸のプレートの下に長い年月をかけて少しずつ沈み込んでいく。
  2. 同時に陸のプレートも少しずつ引きずり込まれていく。
  3. 陸のプレートのひずみは少しずつ蓄積され、ある一定の年月を経たのちに内陸部のプレートの破壊を引き起こす。
  4. この内陸部のプレートの破壊によって直下型地震が起きる。

『海溝型地震』と『直下型地震』のメカニズム
引用:DAIKEN

直下型地震は内陸部の地表付近で起こるので、緊急地震速報が間に合わないことがあります。直下型地震の代表的なものに、1995年に起きた阪神淡路大震災が挙げられます。

海溝型地震と直下型地震のメカニズム|まとめ

海溝型地震と直下型地震の特徴をまとめると下の表のようになります。

海溝型地震直下型地震
揺れ小さな縦揺れのあとにゆっくりとした大きな横揺れが起こることが多いいきなり大きな縦揺れが起こることが多い
揺れる時間数分間数十秒
揺れる範囲広い範囲狭い範囲
予想される被害・家屋の倒壊
・火災
・津波
・家屋の倒壊
・火災

地震の原因となるプレートのずれるスピードは、100年に数cm程度とされていて、長い年月の中でいつ起こるか分からないという状況です。

それでも、プレートのずれは起こっているのでいつ起こってもおかしくないということです。

地震を防ぐことはできませんが、地震への備えはすることができます。

いろいろな情報を得て、必要なものを日頃から備えておきましょう。

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